@業績名

     無給水タイヤリム鉢

A創意工夫の内容

作業名:無給水タイヤリム鉢の設計と側面孔の数の調整

問題点:植物の種類によってタイヤとリム鉢の要求仕様が異なるという問題があった。

改善点:リム鉢サイズと側面孔の数の調整により12種の植物について無給水を可能にした。

候補者は、図1に示すように古タイヤに溜まった水は1年中枯れることがないことに注目していた。そして1年中無給水で青々とした植物が育てば1石3鳥である。3鳥とは
(1)
古タイヤをリユースできる。(引取価格420円/本)。
(2)
世話いらずで、水いらず。(水20円/立方m)
(3)青々とした植物は環境を改善する。(CO2削減)
である。


 手始めは、陶器の大薄鉢に蘇鉄を植えて古タイヤに乗せたままで置いた。10年経っても健在であった。

今現在22年間無給水で草もとらなかったのが図2のようである。

そこで本腰を入れてタイヤリム鉢を設計してみようとしたのは12年前のことであった。このときの課題は

@タイヤリム鉢を200円でつくること。

A2種類のタイヤリム鉢と側面孔の数で全てのタイヤをカバーすることである。

やっと使える別添調査用紙図113のタイヤリム鉢が出来たのは5年前のことである。また図114は候補者の作業ツール一覧であり、   図115は候補者の作業展示場「タイヤひろば」1200平方メートルである。

   12種類の植物は図101〜112に示した。


B創意工夫の実績

 <浜松地方の気候> 浜松地方は全国的にも温暖な気候として知られている。

   浜松地方のデータ:年間降水量1875mm、最高気温39.3℃、最低気温−6.0℃である。何処の地でも再現できるかどうかは保証できないが、経験を積むうちに、夏の照りに強いもの、冬のしみに耐えるものがみえてきた。

 <成功の鍵>

@     古タイヤに溜まった水は1年中枯れることがないことを発見したことである。

A     自動車工学の知識から、タイヤリム鉢の種類を2つに絞りこめたことである。

B     量販店経営者に知人がいて、中国で生産して低価格供給ができたことである。

C     怠け者の精神を学んで、極寒、猛暑で枯れていくものを放置したことである。

 <ECOボランティア>

   候補者は、このプロジェクトをビジネスにしようとは思っていない。作業の中で特許になるような要素は幾つかあったが、独占よりも、多くの他人に享受してもらいたいと願っている。候補者は、NPO法人東海テクノサービスの会員で、省エネ・ECOアイテムとして講習会で講演し、ホームページで発信している。また候補者は、エコ・ピープルに認定されており、ライフワークとしてこのプロジェクトを完成させたいと考えている。

 <候補者の夢>

   今、タイヤリム鉢は、7600鉢売れているから、普及の程はやっと一里塚にきたところである。まだ地球温暖化防止、ヒートアイランド回避を語れるまでには距離がある。しかし、候補者の夢として

@       花が咲き、実がなる美しい盆栽タイヤリム鉢植物を探し当てること。

A       古タイヤが美的資源としてもてはやされるようになること。を頭に描いている。



←図101

ニレケヤキ 3年

 盆栽にもなるニレケヤキは、夏冬共に強く、成長がよい。

 冬は落葉する。

←図102

フクノキ 3年

 葉が厚く、夏冬共に強く、常緑樹木である。CO2を最も多く吸収する葉なのか緑が濃い。

←図103

ヒバ 3年

 夏冬共に強く、樹形がよい。成長はあまり早くなく、春先には黄色の芽が出る。

←図104

コデマリ 2年

 夏冬共に強く、春先には真っ白い花で覆われる。指し芽の活着もよい。

←図105

アイリス 3年

 球根から、春早く芽を出し、やがてラッパ状の赤い花が咲き、緑の分厚い葉は秋まで残る。雑草よりも強い。

←図106

イダチアロエ 3年

 夏にはめっぽう強く、寒さに弱い。冬には駄目かと思っていると、夏に持ち直す。

 茂ってくると、冬にも強くなる。

←図107

フチシロゼラニウム 2年

 一般のゼラニウムは、夏伸びすぎて手入れを要するが、フチシロゼラニウムは成長が遅く、年3回ほど花を咲かす多年草。

←図108

コメザクラ 1年

 春に小さな白い花で覆われる。多年草で秋には落葉して幹だけで冬を越す。夏の整枝が必要である。

←図109

オモト 3年

 雨があたる日陰においているが、暑さにも寒さにも強く、成長は遅い。

 最も忍耐強い植物。

←図110

ソテツ 2年

 株は5年ものを移植した、どちらかというと冬に弱いが、雪をかぶるぐらいはなんともない。

←図111

コショウブ 2年

 初夏の花は美しい。葉は秋に枯れて、茶色になるが、繊維が強く、春新芽が出るまで残る。

←図112

スカシユリ 2年

 ゆりの多くは背が高くなり、転んでしまい手を掛けなければならないが、スカシユリは幹が短い。秋には幹は立ち枯れて、春球根が芽を出す。

←図113

タイヤリム鉢

左:370鉢、コンパクトカーと軽自動車用(R13,R14)、側面孔有、7L

中:370鉢、コンパクトカーと軽自動車用(R13,R14)、7L\128283g

右:430鉢、普通自動車と小型自動車用(R15,R16)、側面孔有、11L\348458g

←図114

作業具セット

 側面孔明3.6ロングドリル、直径測定具、レバーハンマー、移植シャベル、作業台、その他には無給水タイヤリム鉢を移送する軽トラックが必要。

←図115

タイヤひろば

 タイヤひろばは、自宅から1Km離れた研究農場である。給水設備はないから、タイヤひろばで1年間を耐えたものは、合格ラインといってよい。

←図116

研究用各種タイヤ

 タイヤは今のところ負の資産であるから入手は容易である。重ねタイヤ深鉢は、合格植物の数を増やしそうである。