チャート方式・『四次元時空の哲学』入門


          村山 章 (Murayama Akira)             2008年03月
 戻る     次へ


(装丁)

 「相対的同時性の世界観」とは何だ?

 ここでは、拙著『四次元時空の哲学』を、
 フローチャートを使って概説することをしてみました。
 
 ぱっと見、とっつきにくげな本書の体裁を、いくらかでも補って、
 本書で提起した問題の本筋を明示してみようとの試みです。
 
 
 
 

 「哲学書の図解なんて、邪道だ!」

 もちろん、私だって、こうかっこよく言ってみたいです。図式主義は、誤解を生んだり、不正確な内容の伝達をもたらしたりする可能性を持っています。しかし、それなら、文字を多く書き連ねたら、誤解はなくなるのかと言ったら、そんな保証もありません。というか、そもそも読んでもらえません。
 とにかく、世の中、書籍に満ち溢れております。書物以外のメディアも、さらに満ち溢れております。加えて、皆、色々と忙しいわけで、多種多様な事柄をさばきつつ、なおも、私の本を手にとってくれる人がいたとしたら、なんとありがたいことか、と思わねばなりません。

 2,310円という当単行本の価格、出版社の方々が苦労してコストを抑えて、(私も書いた原稿、色々削って、)この値段にもってきたのですが、それでも、小遣いを切り詰められたサラリーマンや苦学生にとっては、決して安い金額ではありません。本の購入も一種の投資(お金と時間の)だと考えると、やはり、著名で定評のある書籍を優先させるのが、堅実であり、私のような怪しげな著者の書いた本を選ぶのは、ひいきめに言っても、少なくともハイリスクであります。

 それで、まず、拙著がどんなことを述べているのか、大まかなアウトラインをフローチャート形式で提示してみることに致しました。これをもって、拙著が敢えて読むべき本なのかどうかを判定する指標の一つにしていただければ、と考えた次第です。また、既に購入されて積んであるだけ状態の方が、あらためて手に取って頂けるきっかけになればとも思いました。全体の流れキーワードを少しでも把握しておけば、読書の効率は高められるでしょう。それから、本書の1章、2章は理系的内容が多くてとっつきにくいという印象を持たれた方も多いかと思われますが、当サイトで、1章、2章の概要を一瞥して、3章や4章から読み始めていただくというのもありかな、と思っております。


        次へ


戻る