風力発電に挑戦

巷を吹き抜ける風を利用する 風力発電パワー

太陽の恵み以外で発電に利用できるものといえば、やはり巷を吹き抜ける風のパワーだろう。最近では、自治体でも風力発電を導入するところが多くなってきたし、一般家庭向けの小型風力発電システムも普及してきた。そこで我が家も風力発電にも手を染めてみることにした。
★発電効率が良くないしうるさい?
風力発電の仕組みは、そよそよと吹く風に乗って風車屋根に設置された風車が回ることによって発電機の軸が回転し発電するという単純なものだが、設置に際しては何かと問題点がある。まず効率が悪いこと。風車が回れば発電するというわけではないのだ。風のエネルギー100%に対して発電に利用できるエネルギーは30%ほどしかない。裏を返せば、風の弱いところでは発電効果があまり期待できないということである。少しでも多く発電するには、できるだけ大きな風車を設置すればいいわけだが、大きくなればなるほど風切り音や回転音など騒音問題が出てくる。また、風力発電では太陽光発電のように、常時まとまった電気を生み出してくれるわけではなくすべては風任せなので、発電した電気はバッテリーに貯めてそれを小出しして使うことになる。以上を総合すると、市街地では、風力発電で大量の電気を賄うことは絶望的というわけだ。
そんな絶望感を抱きながらも風力発電を始めたのは、単に屋根の上で風車が回る光景への憧れが大きかったせいかもしれない。
★どこで買ったらいいの?
さて決心したものの、どこに売っているかがわからない。工務店に聞いても「経験がないのでわからん」という。そんな時役に立つのが、インターネットの検索エンジン。早速「風力発電」で検索してみると、出てくる出てくる。通信販売している会社や店もいくつかある。ある販売店のホームページを覗いてみると、機種も発電量に応じていくつもあるが、そのほとんどはイギリス、ドイツといった外国製だ。形もジェット機のようなかっこいいものから、変な格好の物までいろいろあって目移りしてしまうが、住宅街の我が家では、プロペラが1mを越えるような物はムリと考え、とりあえず直径58cmの、エアロゼン-2キット(イギリス製)、79,800円に決定。ところが実際これだけではすまなかった。この他に蓄電するための専用ディープサイクルバッテリー、接続するための電流計付き接続箱、過剰発電を防ぐレギュレータが必要なのだ。結局締めて184,485円也。おもちゃにしては高いが、これで発電でして微力ながらも環境に貢献できると思えば許せるか?
★設置は自分でやる
さて、今回購入した風力発電機は、キットなので自分で組み立てる必要があるが、半田ごてとドライバーがあれば、1時間ほどで組み上げることができる。次は設置だが、当然のことながら、風の良く通る高いところに設置することがポイントだ。ところがアリソデナサソなのがいい設置場所なのだ。幸い我が家は小さいながらも屋上があるので、その手すりに太さ25mm長さ1.2mのアンテナ用ポール2本をジョイントしてU字ボルトで固定するという安直な取付けをした。あとは、発電機-接続箱-バッテリーを配線すればでき上がり。
風を受けて回るプロペラを見ているとウキウキしてくる。
★風と仲良しになった
エアロゼン-2の発電量は、風速10m/s時20W。つまり小さな木がゆれ池の水面に波が立つほどの風が吹いたときに、20Wの蛍光灯を点灯する事ができる程度。これでは「なんだこの程度か」と思ってしまうが、これをバッテリーにコツコツ貯めて、チビチビ使うわけである。
現在我が家では、貯まった電気をインバーターで交流100Vに変換して、広さ3畳のロフトの照明(20W)と、天体望遠鏡の駆動用(48W)それにノートパソコンやデジカメの電池の充電に使用している。設置してから10ヶ月になるが、電力不足を感じたことはない。
問題点といえば、屋上の手すりに固定するという手抜き設置をしたため、強風のときは手すりが共振して、家中ブーンブーンと共鳴するため大ヒンシュクをかったことぐらい。もっとも最近は慣れてしまったせいかあまり気にならなくなったようではあるが。
発電以上に効果があったのは、朝起きると風車を見上げて、「今日は風が強いね」、「今日は風がない布団を干そう」、「今日は南から吹いてるから南の窓を開けよう」など、家族中が風と仲良しになったことことだ。
そのうちに、もっと大きな風車を上げてやろうともくろんでいる今日この頃である。

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