●接眼レンズ(アイピース)
対物レンズとともに、なくてはならないのが接眼レンズ(アイピース) 。接眼レンズを望遠鏡の覗き口(アイピースアダプター)に取り付  けないと、何も見えないからだ。それに倍率を換えるには、接眼レンズを交換する必要がある。だから天体望遠鏡には、最初から最低でも1個、普通は2〜3個の接眼レンズが付属しているのだ。もちろん後から買い足すこともできるので、低倍率・中倍率・高倍率の3種類をそろえておくといいだろう。
●何を見るかでちがう適正倍率
倍 率 実視界 対象天体
低倍率 20〜40倍 2〜1° 月面全体、大きな星雲・星団
中倍率 40〜100倍 1〜0.4° 月面、木星の衛星、小さな星雲・星団、銀河
高倍率 100〜200倍 0.4〜0.2°月面の一部分、惑星
※ 実視界:覗いたときに見える範囲。高倍率ほど狭くなる。
●倍率は高い方がいいわけではない!!
倍率が高い望遠鏡ほど性能がいいと考えてしまうが、倍率は接眼レンズを交換することにより何倍にでもすることができる。それよりも大切なのは、どれだけ暗い星まで見えるか、どれぐらい詳しく見えるかだ。これは望遠鏡の目玉である対物レンズの大きさで決まってくるのである。
倍率には、これ以上の倍率はムリという限界がある。有効最高倍率といって、ほぼ対物レンズの口径の2倍までだ。たとえば口径60mmなら120倍が限界で、これ以上になると、像は暗くなりぼけて見にくくなってしまう。つまり過剰な倍率は無意味だということだ。倍率の計算の仕方は簡単だから覚えておこう。
倍率=対物レンズの焦点距離÷接眼レンズの焦点距離
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