太陽熱給湯パワー |
| 太陽の恵みは「光」だけではない。あり余るほどの「熱」がある。そこですぐ思いつくのが太陽熱で水を温めようというシステムだ。このシステムは数十年前から実用化されていて、以前から屋根の上に集熱器付きのタンクを設置した家が見られる。 この太陽熱給湯システムは、さらに進化して太陽熱集熱パネルの集熱効率は大幅にアップし、ガス給湯器との併用も自動化され、ぐっと便利に使いやすくなってきている。 ★我が家にも太陽熱給湯が これまで、太陽光発電の話ばかりしてきたが、実は我が家の屋根には太陽電池パネル16枚の他に、太陽熱給湯パネルが4枚乗っかっている。 設置を計画していたころは、太陽熱給湯のことはまったくといって良いほど考えていなかったので、建築会社との打ち合わせで、太陽光発電と太陽熱給湯とがひとつになった「ヘリオス」というシステムがあると聞いても、さほど魅力を感じるわけでもなかった。しかし、ギリシャ神話の太陽神ヘルメスの名がシステムについていることが、妙に気に入ったし、「お湯も使えるならそれもいいか」とオマケ程度の感覚で、ヘリオスを設置することにしたのだった。 ★給湯システムについて ここで給湯システムの仕組みを簡単に説明しておこう。屋根には太陽熱集熱パネル、地上には蓄熱槽と呼ばれる300リットルのタンクを設置し、両者はパイプでつながれその中を触媒が循環する。集熱パネルで太陽熱によって熱せられた触媒が、蓄熱槽内のタンクの水を温めるという単純なものだ。ただし最近はガス給湯器と連携して、マイコン制御により温度管理をしていつも設定したお湯が蛇口から出るという優れものになっている。(図参照) ★すごい!ガスを使わないのにお湯が出る! 入居した3月は、太陽光発電にばかり目が行っていて太陽熱給湯はやはりオマケでしかなかったが、若葉のころを迎え太陽がまばゆく感じるようになったころから、ガス給湯器のスイッチが切れているにもかかわらず、どこの蛇口からもお湯が出ることに気がついた。「あらま、ガスを使ってないのにお湯が出る」なんだかとても快適ですごく得した気分になった。 ところが、これはプロローグに過ぎなかった。本番は梅雨を過ぎ本格的な夏を迎えたときにやってきたのである。洗面所やキッチンで使うお湯はもちろん、お風呂でどれだけ贅沢にお湯を使おうが、ガス給湯器にはまったく火が入らないのだ。これはすごいと、キッチンの蓄熱槽リモコンでタンク内の水温を見るとなんと70℃! 夏になると、蓄熱槽のタンク内の水は、夜になってもあまり下がらず、温められる一方なので、水温はぐんぐん上がるわけだ。ところで、「70℃のお湯が出てくると火傷してしまうじゃないの」と思われる方がいらっしゃるかもしれないが、蓄熱槽リモートコントローラーで水温を設定しておけば、ちゃんと水を加えて希望通りのお湯が出てくるよううになっている。ちなみに、300リットルのタンクに貯められた70℃のお湯は、42℃のお湯に換算すると浴槽3杯分になるそうだ。おかげで我が家の7〜9月のガス代は、ガス衣類乾燥機を使っているにもかかわらず、3000円を切るほどまでに下がったのである。 ただこの劇的な効果も、秋風とともに徐々に衰え、12月の今タンク内の水温は26℃程度までしか上がらなくなってしまった。それでも水道水の温度が10℃以下であることを考えると、水仕事をするにしても、お風呂を焚くにしても、ガス代の節約になっていることはまちがいないだろう。 太陽熱で沸かした風呂に入ると、温泉に浸かったような気がしてなんだか気持ちがリラックスするから不思議だ。単にガス代が節約できたという思いがあるからに他ならないのだが・・・・・太陽光の威力もすごいが、太陽熱パワーにも感心させられた半年であった。 |
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