ミニボーグ50

天体望遠鏡の大口径化・自動化にひた走る昨今、性能はアップしたものの、個性的な望遠鏡がなくなってしまったと感じているのは、おそらく私だけではないだろう。そんな状況下で、ボーグでおなじみのトミーから可愛くて楽しくて、それでいてまじめな望遠鏡が登場した。その名は「ミニボーグ」

これが望遠鏡?
初めてミニボーグのカタログを見たとき、「たった口径5cmのファインダーみたいな望遠鏡を出してまるでファミスコみたい」とハレー彗星でフィーバーしていたころ登場して一世を風靡したファミスコを思い出しながら、少し小ばかにした感があった。
ところが、この考えは、現物を手にした瞬間、半分ぐらいは吹き飛んだ。「ナニこれ、意外にまじめに作ってあるじゃん」って感じである。
口径50mm焦点距離250mm、全長17cm程の片手でひょいと持てるまさにおもちゃのような望遠鏡。しかし、鏡筒は重厚感のあるオール金属製、当然作りはしっかりしている。おまけに塗装も美しい。決しておしゃれとはいえない?が、なんとなく「こんなの1本あってもいいな」と思わせる可愛い鏡筒なのだ。

マルチに使えるミニボーグ
今では天体望遠鏡としての存在価値を認めてもらえそうもないほど、ささやかな望遠鏡になってしまった口径50mmアクロマート。しかしミニボーグが、「5cmでもこんなに見えるんだよ」と再認識させてくれたような気がした。たしかにフローライトやED・SDガラスを使った高性能対物レンズには勝ち目はないが、星雲・星団、月のクレーターから土星のリング、木星の縞もようまでちゃんと見えるのだから、もうこれは立派な天体望遠鏡だ。しかも豊富なアクセサリーを組み合わせることによって、フィールドスコープにも望遠レンズにも変身するから、マルチテレスコープとしてあらゆるシーンで活躍することまちがいなし。
ビギナーのメイン望遠鏡として、マニアのサブ望遠鏡として、幅広い層に受け入れられるのではないだろうか。
とりあえず私なら、直視と直焦点撮影ができる最もシンプルな構成にして、いつでもどこでもタイムリーに使えるように車に放り込んでおこうかなんて考える。






































(月刊天文2002年12月号テストレポートより抜粋。文・写真:浅田英夫)

お奨め構成
ミニボーグ本体は、鏡筒部分だけなので、これだけでは見ることはできない。いくつかのリング類や、アダプター、接眼レンズなどが必要になる。そこで最も理想的と思われる組み合わせで構成したものが、次の“あさだ考房オリジナルセット”だ。もちろんオリジナルマニュアル付。
これらのセット以外にカメラ用三脚があればOK。


★スタートセット 
最もリーズナブルな組み合わせ。倍率10倍、月のクレーターや大きな星雲星団が見える。三脚に固定しなくても使える。
セット内容
ミニボーグ50(5150)、M57→M36.4AD(7364)
31.7アイピースAD、24.5天頂プリズム
31.7→24.5AD、アイピース K25mm
税込合計価格¥29,820-(あさだ考房税込特価¥24,000-)

★微動セット 
スタートセットにヘリコイド式ピント調節装置と、上下左右の動きを微調整できる微動雲台をセット。倍率10倍。
セット内容
ミニボーグ50(5150)、M57→M36.4AD(7364)
31.7アイピースAD、24.5天頂プリズム31.7→24.5AD
アイピース K25mm、直進ヘリコイドS(7315)、微動雲台
税込合計価格¥41,370-(あさだ考房税込特価¥33,000-)

★赤道儀セット
微動セットの微動雲台をボーグオリジナル片持ちフォーク式赤道儀に変更し、さらに土星のリングが見えるように、高倍率アイピース(62.5倍)を加えたセット。
セット内容
ミニボーグ50(5150)、M57→M36.4AD(7364)
31.7アイピースAD、24.5天頂プリズム、31.7→24.5AD
アイピース K25mm、Or4mm、直進ヘリコイドS(7315)
片持ちフォーク式赤道儀(3101)、汎用AD(3102)、取り付けネジ等
税込合計価格¥70,035-(あさだ考房税込特価¥56,000-)

地上プリズムセット
(2インチホルダー+地上プリズム) \10,000-


カメラ三脚
三脚は丈夫なほど良い。写真はベルボンチェイサーU
標準小売価格¥17,800-


購入・お問い合わせ:あさだ考房
名古屋市緑区篠の風1-1006(FAX.052-892-7131)
E-Mail :asadapr@infonia.ne.jp

製造元:株式会社トミーテック

東京都葛飾区立石7-9-10(TEL.03-3693-8902)
ホームページ:http://www.tomytec.co.jp/borg/borg.htm


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