3月の星空

宵空のオリオン座が西に傾き始めるころ、おおいぬ座のさらに南で、幽霊船が南中する。かつてここには、アルゴ座という船の星座があったのだが、あまりに大きすぎたので、1752年フランスの天文学者ラカイユによって、りゅうこつ座、とも座らしんばん座、ほ座の4星座に解体されてしまった。りゅうこつは、背骨とあばら骨を合わせたような、船の骨格とも言うべき部分。ここにはあの有名なカノープスが光り輝いている。ともは、船尾のことだ。ほは、もちろん帆のことで昔は帆柱座と呼ばれていた。らしんばんは羅針盤であることは言うまでもない。巨大なアルゴ船は残念ながら日本からはその全容を見ることはできないが、南半球に出かけたおりには、南十字星からおおいぬ座の間に広がるアルゴ座の星々をぜひたどって、アルゴ船遠征記に耳を傾けてみよう。

さて、星空の東半分はすっかり春の星座に衣替え。春の星座のトップバッターかに座は、まもなく南中しそうな勢いだ。にぎやかな冬の星座に比べると、星数の少ない3月の星座だが、冬眠から覚めたおおぐま座、しし座といった大物の星座が、接近した火星とともに元気よく昇っているし、アルゴ座がなくなって全天一の大きい星座になったうみへび座も、100゜にも及ぶ長いからだの半分以上を地平線上に見せている。



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