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| 太平洋高気圧が勢力を強め,本州南岸に1ヶ月も停滞している梅雨前線が,ジワジワと北に押し上げられ,消滅してしまうと,待ちに待った梅雨明け.快晴になった夜空には,東から夏の華やかな星座たちが元気よく登場している.春の星座たちは,夏の星座の露払い役であるりゅう座,ヘルクレス座,へびつかい座に蹴散らされ,まだ薄明が残っている西の地平線へと押しやられてしまった. 7月7日は七夕祭.天の川の両岸に離れ離れになった,牽牛と織女が年に一度デートができるという中国の伝説だ.ところが7月7日の宵は,天の川の高度が低く,あまりはっきり見ることができない.おまけに今年は満月直後の明るい月が夜空をこうこうと照らすため天の川どころではない.では,なぜそんな条件の悪いときに七夕祭を行うのか?理由は簡単.今と昔では,使っているカレンダーがちがうからなのだ.現代は太陽の運行を基準にした太陽暦(新暦)を採用しているが,明治5年までは月の運行を基準にした,陰陽暦(旧暦)採用していた.旧正月とか旧盆といわれるのがそれだ.そして七夕も旧暦の7月7日のことなのだ.旧暦は新暦よりもだいたい1ヶ月遅れている.たとえば2009年の旧暦の7月7日は,新暦では8月26日になる.この頃なら梅雨も完全に明け天の川も高く昇るし,月齢も上弦前で明るくはないので,七夕祭にふさわしい星空となるわけだ. |
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