星空にやさしいエコグッズ


一昔前までは,乾電池が数本あれば天体の観望や撮影に電源のことなんて考えなくてもよかったのに,最近は,赤道儀の高速駆動,自動導入,パソコン,・デジカメ・冷却CCDカメラ等々,電気なければ何もできないご時世になってしまった.
だからといって,山の中で,アイドリングしっぱなしの車のシガーライターから電源をとったり,小型発電機をガンガン回すのは,自然を愛する天文ファンとしてあるまじき行為だ.
そんなわけで,ここでは少しでも自然にやさしく,スターウォッチングに便利なエコロジーグッズを紹介することにしよう.

★ 頭の痛い電源はこれで解決
自宅での観望・撮影では余りあるほどのAC電源が簡単に取れるので何も考える必要がない電源の確保も,コンセントのない野外に一歩出るとたちまち死活問題となってしまう.モーターによる恒星時駆動だけなら乾電池か小さなバッテリーがあれば十分だったが,高速駆動による自動導入となると,それではものの2時間でThe Endとなってしまう.さらにノートパソコンに冷却CCDもくっつけるとなるともうお手上げ.できるだけ大容量のバッテリーがほしくなる.トヨタ自動車のエスティマハイブリッドは,AC100V15Aという大容量電源が取れるというが,400万近くする車をおいそれと買うわけにはいかない.
ところが、一口にバッテリーといっても、いろいろな種類があるし、接続する機器の電圧はまちまちという問題が出てくる。いったいどんなバッテリーをどんな突き方をすればいいのだろうか。
●充放電にタフなディープサイクルバッテリー
 バッテリーといえば,自動車用の鉛蓄電池を思い浮かべるが,この手のバッテリーは,充電放電を繰り返したり,十分使いきらないまま充電をすると,たちまち容量低下をして使い物にならなくなってしまう.この欠点をカバーして効率よく使えるようにしたバッテリーが,ディープサイクルバッテリーだ.電気自動車や風力発電等の蓄電用に利用されている.ただし高価なことがネック.
●DC12Vで使うかAC100Vで使うか
 ところでバッテリーは基本的に12V.12Vで駆動する装置なら直接つないで使えるが,機器によって使用電圧はまちまちだ.使用電圧が12V以下ならDC-DCコンバーターで電圧を下げればいいが,それ以上だと厄介だ.こんなときはインバーターを介して,DC12VをAC100Vに変換して,それぞれの機器はACアダプターで使用することになる.
つまり,野外でさまざまな機器の電源が必要な場合は,大容量ディープサイクルバッテリーに出かける前にしっかり充電しておき,現場ではインバイターでAC100Vに変換して使用するというわけだ.
●ポータブルソーラー発電システムNOMAD300x
ここまで書くとなんだか面倒くさそうと思ってしまうが,これをひとまとめにした便利なグッズがある.本誌2月号のCOMMUNICATIONにも紹介されたソーラー発電装置“NOMAD300x”だ.この装置は写真を見てもわかるように,高さ92.5cm幅38cmのソーラーパネルと,小型の電源ユニットで構成されている.ソーラーパネルで昼間太陽光を利用して充電し夜の観測に備えようといういかにも天文ファンにとって理想的なシステムとなっていることもさることながら,ここで注目したいのが,電源ユニット“xPOWER300”だ.内蔵バッテリーは,充放電を繰り返してもへたらないディープサイクルバッテリー(21Ah).おまけにAC115V・300W(60HZ)インバーターも内蔵し,コンセントが2口付いている.
充電方法は,ソーラーパネル以外に,AC100Vや自動車のシガーライターからもできる.ちなみに充電時間は,ACアダプターで35時間,ソーラーパネルで20時間,自動車のシガーライターからはエンジンがかかっていれば3時間ほどだ.
使用にあたっては容量が21Ahではとても足らないという場合は,外部バッテリーを接続することにより,本体の使用時間を延ばすことができるという優れものだ.
●使用してみて
実際にどれだけ持つか,次のシステムを接続して使ってみた.
望遠鏡:タカハシEM200 TEMMA-PC DC24V
パソコン:東芝 Libllet L2/060TNLM DC15V
それぞれACアダプターを介して,xPOWER300のインバーターに接続.
パソコンでテレスコープトレーサー2000を起動し,極越えをする形で15分に1回自動導入をする.
これで約4時間使用することができた.これに冷却CCDカメラが加わるとさらに使用時間は短縮してしまうが,自動導入を頻繁に行わなければ,3時間程度は持つのではないだろうか.これで足らない場合は,使用電力に見合った外部バッテリーを接続すればいいだろう.
●購入するには
現在のところ直販しかしていないので,購入する場合は,下記のホームページにアクセスしてみるといい.
http://www.catalysts.co.jp
電源ユニット本体のみの販売もしているので,ソーラーパネルまではちょっとという方にはいいかもしれない.
価格:消費税別
NOMAD300x:66,000- 送料3,000-(xPOWER300とソーラーパネルのセット)
xPOWER300:35,000- 送料2,000-( xPOWER300本体のみ)


★まだある小物エコグッズ
最近はエコロジーブームのせいか,インターネットの検索エンジンでエコロジーグッズを検索してみると出てくる出てくる.そのなかでも天文用に使えそうなものは,懐中電灯の類だ.いくつか紹介しておこう.

●サイクルソーラーライト(SGD-001)

ライトの背面に付いているソーラーパネルで充電して使用する.前面は豆電球の普通のライト,後ろ側は赤いLED3個の点滅灯になっている.防水ケースに入っているので,夜露や少々の雨にぬれても大丈夫だ.連続点灯時間は,晴天時にケースに入れた状態で4時間充電して約50分.フル充電時なら最長3時間.単3乾電池2本でも使用できるので,昼間充電できなかったとしても無駄にはならない.また,自転車のハンドルに取り付けるための金具も付属しているので,望遠鏡やカメラの三脚などに固定して使うこともできる.
価格:3,480-(送料,消費税別)

●ダイナモライトSGD-013)
ハンドグリップを握ったりはなしたりすることによって,ダイナモ発電機が発電して点灯するというもの.ほとんどお遊びグッズだが,電池がなくても太陽がなくても体力さえあれば点灯してくれるので,応急的には便利.それに眠気覚ましにはいいかも.
価格:2,980-(送料,消費税別)

●ソーラーラジオ付ライト(SGD-007)

ライトとラジオがひとつになったグッズ.おもしろいのは電源供給方法が,単3乾電池2本,ACアダプター(4.5V50mA),ソーラーパネル,ハンドルを回して発電するダイナモ発電機の4パターンもあること.使用可能時間は,フル充電時でラジオだけなら最長9時間,ライトだけなら2時間.また乾電池ならそれぞれ38時間,7時間となる.
価格:4,900-(送料,消費税別)

●バイオレット・ソーラーギア(SGD-029)
ライトだけでなく,ソーラーパネルによるグッズは他にもいろいろ発売されている.その代表格が充電式電池用充電器.そのなかのひとつが,バイオレッタソーラーギア.ニッケル水素タイプの単3・単4電池を充電することができる.さらにオプションの携帯電話充電ケーブルで携帯電話(機種によりできないものもある)も充電できてしまうという優れもの.Gマークも受賞している.
価格:5,000-(送料,消費税別)
以上の製品は,次のホームページで購入することができる.
http://www.rakuten.co.jp/northpower/

●ソーラー時計
その他,ソーラーパネル付の時計も各種登場している.その中でもオススメは,正確な時刻が必要な天文ファン御用達のソーラー電波腕時計CASIO WVA-300.文字盤に組み込まれているソーラーパネルで発電した電気を内蔵バッテリーに充電して駆動するので電池要らず.また電波時計なので標準電波を受信できるところであれば,いつでも正確なときを刻んでくれる.その他,難点は腕時計にしてはちょっと大きくて重いこと.
価格:28,000-(消費税別)

《注意》
商品・価格等は、変更になっている可能性があります。購入の際は、販売先のホームページ等でご確認ください。なお、当方では販売しておりません。

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