2008年注目の天文現象

1月
●1月14日 くじら座のミラが極大
くじら座のο星ミラは,およそ332日の周期で2等〜10等まで変光する長周期変光星の代表だ.このミラが1月に極大を迎えて見ごろになっている.くじら座は秋の星座だが,1月宵空に南中している.12月11日にも極大となる.
● 1月22日 水星が東方最大離角
夕方の西北西天で高度を上げ,22日東方最大離角を迎える.日没約30分後の高度は11°と,なかなかの観望チャンス.

2月
● 2月14日 月がプレアデスに接近
昨年はプレアデスの食が頻繁に見られたが,今年も何回か起こる.今回は食にはならないが,宵から深夜にかけて月齢7.4の月がプレアデスの北を通過する.
● 2月24日 土星が衝
土星がしし座で24日に衝となり,観望好期となる.環の傾きがかなり小さくなり,やさしげな美しい土星を一晩中楽しむことができる.

3月
●黄道光が見ごろ
太陽を中心として黄道の大円にそって淡く延びている光の帯,黄道光は,薄明が始まる前の東天か始まる前の夕方の西天で見ることができる.特に2月から4月にかけては,黄道の傾きが地平線に対して急になる夕方の西天で観望好期となる.

4月
● 4月17日 しし座υ星の食
月齢11.4の明るい月が,しし座υ星(4.5等)を隠す食が,沖縄を除くほぼ全国で見られる.南中前後の現象なので潜入から出現まで好条件で観望することができる.
●4月22日 こと座流星群が極大
こと座のκ星の近くに放射点を持つこと座流星群が22日に極大となる.極大日の月齢は満月直後の16.2で条件は良くない.電波観測を行おう.

5月
●5月6日 みずがめ座η流星群が極大
ハレー彗星を母天体に持つみずがめ座η流星群が,6日極大となる.5日が新月のため月明かりのまったくない状態の最高の条件で観望することができる.
●5月14日 水星が東方最大離角
夕方の西北西天で高度を上げ,14日に東方最大離角を迎える.日没約30分後の高度は14°に達し今年最高の観望チャンスとなる.

6月
●6月17日 さそり座π星の食
今年の恒星食のなかで最も明るい,さそり座π星(3.0)等の食が東京・京都・那覇方面で見られる.ただし高度が低いのが難点.出現月没後の現象となる.
● 6月21日 冥王星が衝
2006年のIAU総会で惑星から準惑星に定義が変わった冥王星が,6月21日にへび座のξ星の東で衝を迎え,観望チャンスになっている.光度は14等台と暗いが,条件さえよければ口径30cm以上の望遠鏡で見えるだろう.

7月
●7月4日 地球が遠日点
本格的な夏を迎えている7月4日地球が太陽から最も遠ざかる.1月3日の近日点通過に比べて4%ほどしか離れていないが,視直径を比べてみると意外に差があることがわかる.
●7月9日 木星が衝
惑星界の帝王木星が,7月9日にいて座で衝を迎え,観望チャンスとなっている.小型望遠鏡でも木星のまわりを回る四大衛星や,縞もようを見ることができる.

8月 
●8月1日 皆既日食
北極海,ロシア,モンゴル,中国などで見ることができる皆既日食.ロシアのノボシビルスク,中国の伊吾,嘉峪関,酒泉などが皆既帯に入っている.日本では見られない.
●8月17日 部分月食
ヨーロッパ,アフリカ,アジアにかけて見ることができる.日本では,欠け始めてまもなく月没となる月没帯食としてほぼ全国で見られる.最大食分は0.813.

9月
●9月2日 月・水星・金星・火星が並ぶ
夕方の南西の空に,地平線近に水星・金星・火星がならんでいるが,2日に新月直後の細い月がこれらの惑星に加わる.高度が低いのが難点だが,地平線まで透明度がよければ絶好のシャッターチャンスとなるだろう.
● 天王星・冥王星が見ごろ
海王星は8月15日にやぎ座で,天王星は9月13日にみずがめ座で衝となり,観望好期を迎えている.天王星は5.8等,肉眼でなんとか見える明るさ,一方海王星は7.9等と少し暗い.

10月
●10月10日 海王星食
10日の宵,海王星が月齢11の明るい月に隠される海王星食が全国で見られる.潜入は薄明中になるので,7.9等の海王星は見づらいかもしれないが出現は好条件で観望することができる.
● 10月17日 プレアデス食
17日,月齢18.2の月が,プレアデスの星々を次々に隠す現象が見られる.

11月
● 小惑星Vestaがみごろ
小惑星として第4番目に発見されたベスタが,くじら座で,10月30日に衝となって見ごろとなっている.明るさは6等前後と小惑星の中では最も明るい.
● はくちょう座χ星が極大
周期408.05日で3.3〜14.2等まで変光する,はくちょう座χ星が10日ごろ極大光度になる.はくちょう座は夏の星座だが,11月でも宵の西空に見えている.

12月
● 12月13日 今年最大の満月
月は27.3日で地球の周りを楕円軌道でまわっているので,ほぼ1ヶ月に1回ずつ,最近と最遠が起こるが,12月13日に今年最も地球に近づく.当日は満月にあたっていて,文字通りお盆のような大きな満月が見えるはずだ.
● 12月29日 水星食
2008年も押し迫った12月29日の白昼,月齢1.6の細い月が水星を隠す水星食が全国で見られる.昼間の現象だが水星は-0.7等と明るいので望遠鏡を使えば観望可能だ.




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